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流氷が無い? [ワンとドライブ]

昨日、所用があって…カニと流氷で有名な紋別という町へ行って来ました。
ここからは、2時間弱で行ける場所なので…とりあえず、ボノ&ココにお供願って、
トッティは、大好きな、おばあちゃんとお留守番することに…。

トッティは、家にいるのが一番リラックスできるし、泊まりでなければ、いつも留守番OKです。
夏であれば…無理にでも連れ出するけれど、冬の寒さが大の苦手なトッティ様。
”犬なのに、情けね~~~っ!!”でも、”やっぱり可愛い~~~い”、またもや親ばか(笑)。

さて、昨日はお天気も良く、絶好のドライブ日和。
いち早く、簡単なお散歩を済ませたあと…紋別へ向けて出発。
この辺り、気温が最近また低めで…朝はマイナス25℃まで下がり…寒い朝となりました。
それでもボノ&ココは、超元気!!
車の中では…外へ出たくてピ~ピ~言って煩いくらい。



一旦、外へ出たらもう止まらない…グイグイ引っ張って、リーダーウォークって何?って感じ。
これではもう、帰るまでに飼い主がヘトヘトだよ!!いい加減しして~~~。

途中、春のチューリップで有名な…上湧別を経由して…、
一時間半くらいで…右手にオホーツク海が見え始めます。
「あれ???海、青いね~~~~??」
本来なら、流氷が接岸していて、海岸は真っ白に光っているはずなのに。
その流氷が無い!!
そこには、ただただ青い海が広がっていました。

左に、オホーツク紋別の空港の滑走路を見ながら。
市内へ入る少し手前に、紋別の道の駅があります。
まずは、そこでトイレタイムをとることにしました。
ボノもココも…すっきりした後、前に広がる海を眺めて…ワンショット。

ここにも、温暖化の影響があり…毎年今頃は流氷まつりが開かれて、
沢山の観光客で賑わうはずが…青い海に真っ赤なガリンコ号、トホホ。
ガリンコ号とは…流氷をガリガリと砕きながら走る…観光船のことで…、
ここ数年、自然派観光客が増えて…流氷と共にやってくる動物を観察できることもあって
結構人気のスポットとなっているのですが…これは???
流氷に到達するまでに…小一時間は、かかりそうだね。

良く目を凝らすと、水平線の辺りが、かすかに白く光り、高台から眺めれば…、
やっと流氷の姿が観測できる程に遠く…多分、何キロも先にそれがあって。
”父が生きていたら…何と思うだろう??”
毎日の様にスケッチに出かけては…流氷を自分の絵の中に描いていた彼は、
この地球規模の変化に、きっと嘆き悲しんだはずで。
目を閉じていても…描けるほど、馴染みのあったこの海岸線。
なのに、流氷の彼方に、父が見た蜃気楼など…今のここには、全く存在もしない。

流氷とは…ロシアのアムール川の真水が寒さで凍り、海へ流れ出し…、
その氷が…北よりの風に流されて…オホーツク海を南下し、海を覆う現象で、
流氷は、あの広い海にありながら…塩分の含まない氷の塊なのです。
畳三畳程もある大きい氷の塊が連なり…あの白いパズルを作り上げます。
その下には…豊かなプランクトンが生息し…それを目当てに沢山の生き物が集まる。
流氷の去った後の海は…肥えた魚たちの宝庫になるというわけです。
だから…流氷の去った春のカニは一番美味しい!理にかなったお話なのです。

が?が?が?これでは生態系までもが変になる。
残念ながら…海全体が変わり初めているようです。
ここにも…悲しい現実を見た気がして、残念な思いで帰りました。

さてさて…この青い海の突先に…カニの爪なるものが飛び出ていましたよ。

なんだ~ありゃ~???
でかいぞ~~~!!!
何だか…グロテスクで…滑稽な感じ、でも結構面白いから…近付いて…ワンショット。

この中に…身が入っていたら…食べ応えあるよね?
何人分のカニの身が取れるのかな~~などと想像し。
リアルな色で…結構美味しそうだね!!
ボノは、カニは食べられないから…関係ないか?
飼い主も、カニには…それほどの執着がないしな…。
でも…ここにはマッチする。

お昼は…地元で有名なおそば屋さんへ行き、お土産は…これまた地元で有名なかまぼこ。
犬たちは…その間、ひたすら車で留守番…ごめんねボノココ。

そんな事を思いながら…過ごした紋別。
幼い頃に…父が、一度だけ連れて来てくれた流氷まつり…寒かったのだけは覚えてる。
怖い父に、嫌嫌手を引かれて、写っている写真がある…それから二度目のこの町。
まぶしそうに目を細めて写っている父と娘…嗚呼、あの頃と光だけは同じだな。
来る機会が無かった…我が家より北にある猟師町。
流氷が来ていなくても…やっぱり趣き深い町。
坂と海の綺麗な町…郷愁を誘われる町だな。

流氷よ!早くおいでよ。
この町は…やっぱり流氷が、一番似合う町なんだ。

PS、それほど出番の無かったボノ&ココでしたので…可愛そうなドライブでしたが。
   帰った彼らは…疲れて心地よく爆睡…楽しかったよ。


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溺愛猫的女人

こんにちは

北海道は母の生まれ育った土地です。以前、母の退職記念に旭川、小樽、札幌と訪れました。GWに行ったのですが記憶の中にある気候との違いに驚いていました。昔はもっとしばれる寒さだったと!

流氷が接岸し氷の下では生き物の営みが行われています。いつかは氷の下の敦盛魚やオオカミウオ、クリオネ、ダンゴウオを撮影に潜ってみたいと思っていました。
暖かさは恩恵であると同時に、雪が早く溶け過ぎて川の水が足りず鮭が産卵に上がって来れず熊が餓えてしまう状況も生じています。
生き物の生態系を壊す事はあまりに簡単で、元に戻す事はその何十倍の時間がかかります。悲しい事実です。

蟹の爪は余りに巨大で美味しそうに見えました(=^・^=)vリアルですね。
by 溺愛猫的女人 (2007-02-15 22:22) 

Jackな気分

こんばんは。

そうですよね?ダイビングされるんですよね?
主人も…以前はしていて…伊豆へは良く行ってました。
流氷の海へダイヴするのも、いいものだと伺いました。

知床の海は…とても綺麗だとも聞いています。
オオカミウオは…この辺りの水族館には決まっていましたね。

多分、これから接岸するだろうと思われますが…年々遅くなっていて、
いつかは…流氷など見られない海になるのかもしれませんね。

多分、一度消えた自然現象は、もう二度と元にはもどらないでしょう。
こんなに掛け替えのないものが…いとも簡単に消滅する。
その原因を作ったのは…この人間だなんて!悲しいですよね?
by Jackな気分 (2007-02-16 19:06) 

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