初 温泉…。

夕べから、台風並みに発達した低気圧のせいで、
道東は、大荒れのお天気になっている。

この辺りでも、もう４０センチ近くも、雪が降っている。
今も、前が見えないほど降っているから…明日はどうなるのかな？

さらに数十センチ。

朝は、家から出られないかもしれない。


お正月から…連日雪が降っているが。
それでも例年よりは、積雪が少なく…温かい冬だと思っていた。

これで、例年並みになるのだろうか。


今夜、初温泉に入った。


初温泉とは言っても…お風呂に入っていなかったわけではないよ！

館内の大浴場に、今年になって初めて入ったと言うこと。


忙しくなった暮れから入っていないから…。
数週間ぶりになるだろうか？


自分の住んでいる所に、温泉があるなんて…本当に幸運なのだが。
自分は、あまり好んで…自宅の温泉へは入らない。



これは、父譲りである。




商売柄、気を使って…リラックスできないのである。

旅館内の温泉に入っても…汗がでないのである。



自分の入浴が、「カラスの行水」と言うのは、それが癖になったのだ。




父などは、自分の家の温泉には、全く入らなかった。

大きなお風呂に入りたくなったら…絵のスケッチがてら、川湯温泉まで行く。




なぜか…父の入浴は、川湯温泉だけ。

笑っちゃうくらいに…お決まりなのである。




当時、川湯温泉には…「いなせランド」という、ジャングル風呂があった。

今はつぶれて、見る影もない廃墟と化しているが…。



絵の道具と、着替えを風呂敷に包んで…、

車に乗る父を、いつも不思議に思っていた。



しかし、今では…その胸のうちが…手に取るように分かる。



「いなせランド」が、当時のまま存在していて。

車を気軽に、運転できたなら…たぶん私もそうしていたに違いない。




なぜなら…私も子供の頃…あのジャングル風呂が大好きだったからだ。

別世界に、連れて来てもらったような気分になったからね。




年をとると、女は段々母親に似てくるというが…。




なぜかな…この年になって。

父の気持ちが、よく理解できるようになった…。


不思議である。


でも、嬉しいのは…なぜ？




父は、理解に苦しむ行動をとる…田舎の絵描きであったが。


自分も…理解に苦しむ行動をとる…田舎のおばさんになったのかな。



そろそろ…絵でも描いてみるかな？


描けるかな？？