妹のこと。：ジャックな気分：SSブログ

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妹のこと。　[ひとり言] [編集]

妹が亡くなって…もうすぐ一年になる。

昨日、ＦＮＳ歌謡祭で。
久しぶりに森高千里が歌ったそうだ…渡良瀬橋。

残念ながら、見てはいなかったけれど…。
朝のワイドショーで、小倉さんが話していた。

あの”渡良瀬橋”を聞くと…亡くなった妹を思い出す。

４２歳という若さで…二人の息子を残し…肝臓癌で逝った。

あの渡良瀬橋という橋は、ボノ父の生まれ故郷にある橋である。

栃木県・足利市。

栃木県の南の端にあって、南は埼玉に接し。

浅草からロマンスカーで１時間と少し。

足利尊氏の父が暮らした町。

あの最古の学校”足利学校”がある。

古い町である。

「東の京都」と呼ばれ、寺社仏閣が多い。

大阪の食い倒れ、足利の食い道楽と言われるほど、
本当に美味しいものが豊富な、魅力的な町である。

ボノ父と妹は、そこで生まれ育った。

渡良瀬川という大きな川にかかる渡良瀬橋は…ボノ父の家のすぐ裏にある。

森高千里が、コンサートで訪れた時に書いたとされている…。

歌の中に出てくる…八雲神社は、ボノ父の家の道を挟んだすぐ前にあって、
大きなイチョウの木に…秋には銀杏が沢山成っていた。

確か、床屋のかどの…公衆電話は、もう無かったかもしれないな。

この交差点の数件目に…ボノ父の実家がある。

ボノ父にとっても、もちろん私にとっても特別な町である。

大切なふるさとなのである。

妹が亡くなって…もう時効だから、書くのだけれど。

若い頃、妹には好きな人がいた。

大学から…１０年ほど付き合った…歯科医志望の彼。
４人でカラオケに行ったり…ゴルフの打ちっぱなしに行ったりした。

それから程なく…ある理由で、妹は…彼と別れたのだけれど…。
とてもとても…大きな心の傷を抱えて…私に話してくれた時。

初めて…妹の涙を見た。

あんなに、悲しそうで…辛そうな妹を見たのは初めてだった。

明るくて…元気で…強い…妹だったから。
場を…ぱ～っと明るくするような人だったから。

この歌を聴くと…いつも妹を思い出す。
あの頃、こんな気持ちで、１人泣いていたのかもしれないと思うと。

辛くなった。

足利と言う町は…特別夕日が綺麗だ。

空っ風が強く…確かに渡良瀬川に沈む夕日は格別である。

Ｍちゃん。

どうぞ、安らかに…。

「渡良瀬橋」